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2008.02.19

映画: 恋はデジャブ


恋はデジャブ また「ファンタジー映画トップ50」のリスト中からレンタルしました。

原題は"Groundhog Day"で、グラウンドホッグ(別名ウッドチャック)に春の訪れを占わせるアメリカの奇祭のこと。

主人公のフィルは地方テレビ局の天気キャスターなのだが、自己中心な上に自信も過剰気味で日々繰り返す同じような暮らしに飽き飽きしており、全米ネットワークでスター扱いされることを夢見ている、と言うよりはそうなって当然と思い込んでいる。

今年もグラウンドホッグ・デーが近づき、フィルはディレクターのリタとカメラマンのラリーとともにペンシルバニア州の小さな町パンクサトーニーへ取材に行くのだが、彼にとって時の止まったような田舎の町で同じ祭りの取材を毎年繰り返すのは嫌気のさすことだ。

取材を済ませたフィルは一刻も早く帰りたいのだが、突然の吹雪で道路が封鎖されパンクサトーニーへの滞在を余儀なくされてしまう。

翌朝6時に目覚めたフィルは、ラジオが昨日と同じ内容を流していることに気付く。
おかしいのはそれだけではなかった。
ホテルの客室係からは昨日と一言一句変らぬ挨拶。
吹雪が襲ったはずの町に雪はなく、町の人々は昨日開催されたはずの祭りに出かけていく。
昨日と同じ場所で昨日と同じ物乞いの老人に会う。

間違いなく再び昨日が訪れたのだ。そして、更に24時間経つとまたまたグラウンドホッグ・デーの朝。

毛嫌いする田舎町に閉じ込められたまま、とうに飽き飽きしているグラウンドホッグ・デーを何度も繰り返すことになったフィルだが・・・

当初は暗い気分になるものの、やがて時間を繰り返して生きることの利点に気付くフィル。
大金を盗んで高級車を乗り回したり、健康を度外視して暴飲暴食をしたり。
見知らぬ女性でも、毎日話しかけているうちにその好みなどを知ることができるので最終的には相手に応じた最適なアプローチができる。
このあたりまでは嫌な奴が得をするという気分の悪くなる内容なのですが、プロデューサーのリタだけはどう頑張っても彼に靡きません。
リタに気の無い様子のフィルでしたが、実は自尊心が高すぎて今まで好きだと言えなかっただけのようです。
同じ日を何度も繰り返し、短絡的な娯楽・快楽にも飽きたフィルは様々手段による自殺も試みますが、やはり朝になるとグラウンドホッグ・デー。
死ぬことも諦めた後のフィルは、読書やピアノの練習など時間を有意義に使い始め、一秒刻みで知り尽くしたグラウンドホッグ・デーのパンクサトーニーで困っている人々を毎日繰り返して助けるようになり、リタにも誠実に向かい合います。

究極的な立場におかれたフィルの選択は人間の性善を信じさせるもので、「クリスマス・キャロル」にも似たハート・ウォーミングさに恋愛模様も上手く加味された佳作。

変化の少ない毎日を肯定している点ではこの前に観た「素晴らしき哉、人生!」にも通じるものがあり、”当たり前のことに気付くために必要な非日常体験”というのはファンタジーの得意とするところなのでしょう。

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