映画: デイ・ウォッチ
先週、出張ついでに新宿オスカー劇場で「デイ・ウォッチ」を観てきました。
「ナイト・ウォッチ」もそうでしたが、原作のストーリーを忠実に再現しているわけではなく、映画版の「デイ・ウォッチ」と「ナイト・ウォッチ」の両方で原作の「デイ・ウォッチ」に相当するような構成になっています。
冒頭のシーンは中世のサマルカンド。
ティムール汗率いる騎馬軍団が砂漠の中の城砦に攻め入る。
高い城壁に向かって騎馬諸共突っ込むティムールだが、壁が存在しないかのように通り抜けてしまう。
キリストが「史上最大の光の魔術師」という世界設定なので、ティムールのような「偉人」が実は「異人」だったというのは暗黙の了解。
ティムールが城砦の中に求めたのは過去の過ちを正すことのできる「運命のチョーク」。
為政者たる者「ちょっとタンマ、いまのノーカンで!」という場面に多々遭遇すると思うが、「運命のチョーク」はそれを可能ならしめるドラえもんもビックリのアイテムだ。
そして、ティムールの死後「運命のチョーク」は行方知れずとなる・・・
いきなりの甲冑シーンで「どこまで俺向けなんだ!」と喝采。
原作では名前だけしか登場しないサマルカンドについて、過去に遡って肉付けしているあたりが心憎い。
アントンが異人として覚醒する前に闇の魔術師に依頼して未だ胎児だった息子イゴールを水子にしようとしたというのは映画オリジナルの設定ですが、イゴールが闇の側に付いたのはそれを恨んでのこと。
その過去を帳消しにすることで光と闇の全面戦争を未然に防止するとともに、結果的には原作と同様にアントン自身の「再モラル化」も果たされたわけで、構成の巧さは舌を巻くほど。
ザウロンの愛人アリサが小物ヴァンパアイアのコースチャに対して好意を持ったことに関しては説明不測な印象がありますが、全般的には判り易くまとめられています。
ただ、まとまりすぎていて三部作のはずなのに次回作への「引き」が全く無いのが心配と言えば心配。
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コメント
確かに、引きは全くないですよね~。
そこまで戻しちゃうのか!
と驚きました。
個人的には、イゴールとスヴェトラーナが、アントンを取り合っているシーンがお気に入りです。本当に愛している方が手を離すのかと思いましたが、どっちも離しませんでしたよね
投稿 北沢友樹 | 2008.03.12 22:05
北沢さん、こんばんは。
> 本当に愛している方が手を離す
異人ですから、右アントン君と左アントン君になっても結構イケるのかも知れませんよ。
私のお気に入りシーンはザウロン閣下がトラックと正面衝突するところ。
怒った顔も素敵
最終作ではデーモンVer. の雄姿を拝みたいものです。
投稿 Leon | 2008.03.12 22:45