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2009.01.31

2008年のマイベスト3

【トラックバック企画】2009年 このファンタジーが良さげ・・・


乱鴉の饗宴(ジョージ・R.R.マーティン)

1位: 乱鴉の饗宴(ジョージ・R.R.マーティン)
訳者と訳語が変わって違和感がありましたが、やっぱり「良いものは良い」の一言。
シリーズ四作目は各勢力共に大きな動きがなく、戦略ゲームで言えば内政と外交のターン。
派手さはないものの、一癖も二癖もある登場人物ばかりなので、充分に楽しめました。
壮大で複雑な全体構成の中に織り込まれたブリエンヌの章は騎士物語の伝統に則ったクエストとなっていて、ちょっとしたコーヒーブレイクになります(本人にとっては大変な内容だけれど)。
読者を飽きさせない工夫と言えば穿った見かたかも知れませんが、マーティンは口承の語り手のような知恵を持った現代のエンターテイナーなのだと思います。

2位: 影の棲む城〈(ロイス・マクマスター・ビジョルド)
前作も充分に楽しめる作品だったけれど、この続編は確実にそれを凌駕しています。
シリーズものだと月日が流れて主人公が世代交代することがありますが、前作で娘が玉座に就き、親としての役目に一段落付けた太后イスタが今回の主人公。
また、前作は物語世界の歴史書に載るような大きな事件が扱われましたが、そのような眼で見ると本作は一地方の城砦の防衛戦が描かれるに過ぎません。
地味になりがちな要素ばかりですが、世界構築の巧みさと魅力のあるキャラクター造形でページを捲らされました。

3位: オドの魔法学校(パトリシア・A.マキリップ)
「茨文字の魔法」ととぢらを選ぶか迷いましたが、結局はこちらに。
邦題は直訳ではなく、大人の理由で「魔法学校」としたのでしょうが、学校そのものは重要な位置づけになっていません。
それでも、やたらに小道具を持ち出して魔法学校っぽさを出しているような作品に比べると、驚くほどに実在感がありますが。
マキリップは「謎」を上手く使いますが、それがミステリー調の場合は面白くはあっても余韻は残りにくいもの。
この作品の謎は、名作「イルスの竪琴」に通じるような幽玄で幻想的なもの。
ジワリと来る読後感は文字では表現できません。

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