Wikipedia: 割れ窓理論
「一枚の割れた窓ガラスの放置が大規模な荒廃を生み出す」という説には不思議な説得力を感じるが、バーチャルな社会であるインターネットでも同じようなことが言えるかも知れない。
今月8日から12日にかけてバリュードメインが運営するxrea.com ドメインを利用した全てのサイトが閲覧不能となっていたが、その原因が公表された。
詳細は不明ながら、PHPBB を利用したユーザーのサイトが、セキュリティホールを突かれてフィッシング詐欺サイトに改竄されたことに起因するようだ。
ドメインの丸ごと停止というのは乱暴に思えるが、サイトの管理人が早い時期に改竄の事実に気付いていればこれほど大きな問題にはならなかったのではないだろうか。
最近、個人サイトが増えるにつれて放置サイトも増えてきたように思う。
今回原因となったサイトが放置状態だったのかどうかは不明ながら、このようなことは他社の同様なサービスでも充分に起こりえることであろうから、同業者は震え上がったに違いない。
改竄する側の人間の身になれば、スパム書き込みをマメに消去しているようなサイトでは改竄に成功しても直ぐに対処されるのは目に見えているわけで改竄の対象としては好ましくないが、数ヶ月もスパム書き込みが放置されているようなサイトは絶好のターゲットと言える。
犯罪者が窓の割れた部屋に目をつけて不法に占拠し根城とするのも、これと似たような思考が働くからだろう。
今回のレジストラの対応についても例えるなら、普通に生活している窓の割れていない部屋も含めて爆撃したようなもので、その行為の正当性には疑問があるものの、現実に起こってしまった。
近年は誰もが簡単にWEBサイトを持つことが出来るが、「放置」という安易さは場合によって大きな被害を起こしかねないということが明確になったわけで、拙サイトの掲示板にもフィッシング詐欺サイトやアダルト・サイトへ誘導するような書き込みが増えていることもあり、これらをマメに削除する等の対処の必要性を改めて認識させられた。
また、例え無料のサービスであっても大抵は約款があり、利用者側にも「善良な管理者の注意」が求められていることは少なくないだろう。
今回のようにドメインの丸ごと停止となればその被害規模は大きく、民事訴訟に発展する可能性もありそうだ。
無料サービスを利用している場合、サイト閉鎖に際してわざわざデータ抹消などの労をとろうとしない人も多いようだが、今回のxrea.com 停止は全てのサイト管理人が重く受け止める必要があるように思う。
現時点ではサイト閉鎖の予定は全くないが、もし閉鎖することになったら外部に影響を与えないようにクリーンな状態にしたい。