カテゴリー「書籍・雑誌」の327件の記事

2008.04.26

プラチェット・ニュース

SF&ファンタジーの専門誌「ローカス」によるローカス賞選出のファイナリストが決定

Locus Online: Locus Awards Finalists

Best Fantasy Novels 部門

Endless Things, John Crowley Making Money, Terry Pratchett Pirate Freedom, Gene Wolfe Territory, Emma Bull Ysabel, Guy Gavriel Kay
Best Young Adult Book 部門
Extras, Scott Westerfeld The H-Bomb Girl, Stephen Baxter Magic's Child, Justine Larbalestier Powers, Ursula K. Le Guin Un Lun Dun, China Mieville

今年もテリー・プラチェットの名前が出ていますが、ディスクールド・シリーズからは1988年に「魔道士エスカリナ」がノミネートされて以来計15作品目。
偉業には違いないものの、惜しむらくはベスト1への選出が未だありません。

他に名前のあがっている作家も常連組ですが、病気と闘っているプラチェットに嬉しいニュースが届くことを願っています。

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2008.04.03

ハリー・ポッター、最後の戦い

承前

毎度お馴染みのポッター予約合戦も落ち着いてきた様子です。

・Amazon: オリジナル特典ブックカバー×1

・ビーケーワン: フィルムコート無料、抽選で100名に名3,990ポイントバック

・セブンアンドワイ: ブックカバー、しおり、マグネットと、初回限定静山社特製バッグ

・楽天ブックス: オリジナルブックカバー、抽選で合計42名に総額100万円分の商品プレゼント、抽選で1名に「楽天ブックス物流センター」でスペシャルゲストと一緒に『ハリー・ポッターと死の秘宝』の発送準備

ところで、楽天ブックスの「発送準備」って、トム・ソーヤのペンキ塗りを思い出させるんですけど・・・

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2008.03.21

新しい「新しい太陽の書」

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ニュースソース: Hayakawa Online

ベルガリアード物語、エルリック、リフトウォー・サーガと大物シリーズを相次いで新装復刊した早川書房が、来月から「新しい太陽の書」を新装版で毎月刊行し、8月には未訳続編"The Urth of the New Sun"も 刊行するようです。

装画には最近太宰治の「人間失格」でも話題になった人気漫画家/イラストレーターの小畑健を起用。

装画の切っ掛け力(造語)には侮れないものがあるため、新たな読者の獲得も大いに期待できそうです。

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2008.03.10

雑誌: Locus (2月号)

Biblioholica の破魔矢さんから 毎年2月号にはローカス賞の投票権が付いていると教えてもらってから、プラチェットに投票するために購入しています。
今回は当然"Making Money" に投票。

前年の出版状況を総括する記事にも目を通してみましたが、ジャンル別ではファンタジーが変らずに好調。

新刊刊行数(括弧内はヤングアダルト向けで内数)
・ファンタジー:460(185)
・SF:250(43)
・ホラー:198(39)

ファンタジーとSFが逆転したのは1999年からで、ヤングアダルト向けの割合が高いところをみてもやはりハリー・ポッターの影響でしょう。
シリーズ最終巻が刊行された今後は低迷する可能性はあるものの、こと邦訳に関しては沢山の素材があるわけなのでしばらく困ることはなさそうですが・・・

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2008.03.04

ファンタジー・ニュース

密かに注目していた小学館ルルル文庫の近刊ラインナップにパトリシア・A.マキリップの名前が。

ファンタジー・ジャンルの中には読者に飽きられるまで同じ設定を捏ね繰り回している週刊マンガのようなものもありますが、マキリップはその対極にある一人。

個人的には買い難いという問題があるものの、若年層をターゲットにしたルルル文庫に収録されということは意義深いことだと思います。

先月東京創元社から刊行された「オドの魔法学校」は比較的最近のものでしたが、ルルル文庫から出る"The Changeling Sea"は1988年の作品。

毎年といって良いほどローカス賞ミソピーイク賞にノミネートされているのに、その邦訳割合の少なさは異常とも言えるほどでしたが、このまま新作と旧作の両方から改善されることに期待したいところ。

また、早川書房もこの機に乗じて(?)長らく重版を切らしている「イルスの竪琴」の2〜3巻に手を打つかも知れません。

ってゆーか、出せ!

*このエントリは、小人が代筆しました。

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2008.02.20

くま/りす/おやつ


福音館書店から岸田衿子さんの新刊絵本「くまとりすのおやつ」が刊行されました。 くまとりすのおやつ
木いちごがいっぱいなりました。りすは小さなリュックサックにひとつだけ、くまは大きなかごにたくさん摘みました。さあ、おやつの時間です。りすはひとつだけ食べてお腹いっぱい。くまはたくさん食べてお腹いっぱい。

体格が大幅に異なる動物同士の、中睦まじい様子を描いた心温まる作品。
いじめや偏見といったものへの予防的な側面を持った啓発性が特徴でしょうか。
流石はベテラン童話作家です。

一方、「くま/りす/おやつ」という3語からは、私の場合別のストーリーが浮かんできます。

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「りすはくまのおやつ」
冬眠前で空腹をかこっているにも関わらず、体格の大きなくま2匹が1匹の小さなりすを仲良く分け合う様子を描いた心温まる作品。
「弱肉強食」という身も蓋も無い現実に、逡巡することなく直面させる思い切りの良さが特徴でしょうか。
童話作家にならなくて、つくづく良かったと思います。

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2008.02.13

SFが読みたい!2008年版


SFが読みたい!  2008年版 このムック、毎年買ってますがそろそろ「ファンタジーが読みたい!」が出ないものでしょうか。

さて、海外部門の1位はクリストファー・プリーストの「双生児」。
既訳の「奇術師」と「魔法」も高い評価でしたが、それらを超える名作とのことです。
「プラチナ・ファンタジー」はハード・カバーになってから未チェックでしたが、買ってみようかな。

全体的には早川書房の「プラチナ・ファンタジー」に限らず、河出書房新社の「奇想コレクション」や国書刊行会の「未来の文学」といった叢書が強いとの印象。
世界的なプロジェクトであり、日本からは角川書店が参加している新・世界の神話第2回配本の「恐怖の兜」が14位に入りましたが、最終的には100タイトルになるらしく、最後まで角川が付き合ってくれるか不安なところ。

サブジャンル別ベスト10のファンタジー・コーナーでは、担当が石堂藍さんから三村美衣さんにバトンタッチで、対象も国内作品を含むようになりました。
とは言え、目だった作品がなかったのか、邦書で取り上げられているのは上橋菜穂子の「守り人」シリーズのみ。

各出版社の担当者が2008年の刊行予定を紹介する「このSFを読んでほしい」は毎年注目していて、2007年秋とされていたウルフの"The Wizard Knight"は丸一年遅れるものの国書刊行会から出るようです。
早川からは「氷と炎の歌」の第4部が出るとのことなので、第3部の文庫版も順次出版されそう。
その他としては河出書房新社からル=グウィンの「西のはての年代記」最終巻、光文社からは「アルスラーン戦記」の最新刊などが予告されています。
昨年中にゲイマンの「アメリカン・ゴッド」を出すはずだった角川書店が、その点について一言も触れていないのは気掛かり。
そう言えば、エレンカシュナーはどこが出すんだろう?

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2008.02.09

ブランド力


サンシャイン&ヴァンパイア 上 うさぎ屋さんのブログでロビン・マッキンリイの"Sunshine"が訳出されていることを知りAmazon で購入したのですが、以来おすすめ商品のリストがロマンス本に埋め尽くされています。

ロマンスが好きとか嫌いという次元じゃなくて、例えば、新潟県十日町市で毎年小正月に行われる伝統行事「婿投げ」の由来が「村の娘をよそ者に奪われた青年たちの腹いせ」であることと同様に全く興味が無いワケで・・・

「ダマール王国物語」の訳出から20年間、国内では全くと言って良いほど音無しだったロビン・マッキンリイの新作が扶桑社海外文庫から出るとは予想もしていませんでしたが、Amazon のおすすめ商品に狂い(?)が生じたのもその辺に理由がありそう。

つまりは、扶桑社海外文庫というブランドだけで購入したロマンス読みの方が沢山居たのではないでしょうか。

表紙や裏表紙などから見て取れる「ロビン・マッキンリイ」、「ピーター・ディキンスン(夫)」、「ニューベリー賞」、「ミソピーイク賞」、「ゲイマン絶賛」などの文字からは強いファンタジー臭(何かイヤな表現だな、コレ)が漂っているのですが、それらよりも文庫中の他のラインナップとの類似性を期待されたのだと思われます。

まぁ、逆の立場で考えれば「魔女と魔術師」が早川FT文庫から出たら買っちゃいそうなワケですけれども。

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2008.02.01

発表: 2008年 このファンタジーが良さげ・・・


チャリオンの影

昨年末より開催していたトラックバック企画「2008年 このファンタジーが良さげ・・・」の結果発表です。

20作品に対して27票の投票がありました。
トラックバックやコメントにて投票して頂いた皆様、ありがとうございました。

タイトル 著者 点※
チャリオンの影 上・下 L.M.ビジョルド 5 10
プークが丘の妖精パック ラドヤード・キプリング 3 7
流血女神伝 喪の女王(5)~(8) 須賀しのぶ 3 5
氷と炎の歌(3)剣嵐の大地(3) ジョージ・R.R.マーティン 1 3
The Children of Hurin J.R.R.トールキン 1 3
天使の牙から ジョナサン・キャロル 1 3
夢の書 O.R.メリング 1 3
ばいばい、アース(1)~(3) 冲方丁 1 2
ロック・ラモーラの優雅なたくらみ スコット・リンチ 1 2
【文庫】精霊の守り人 上橋菜穂子 1 2
【新装版】タムール記 デイヴィッド・エディングス 1 2
赤い靴の誘惑 シャンナ・スウェンドソン 1 2
ファイア・ブリンガー(4) メレディス・アン・ピアス 1 2
天と地の守り人(2)~(3) 上橋菜穂子 1 2
グッド・オーメンズ テリー・プラチェット/ニール・ゲイマン 1 1
【軽装版】エルデスト(1)~(4) クリストファー・パオリーニ 1 1
【新訳】女王の矢 マーセデス・ラッキー 1 1
【文庫】氷と炎の歌(2)王狼たちの戦旗(1)~(5) ジョージ・R.R.マーティン 1 1
【文庫】闇の守り人 上橋菜穂子 1 1
パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々(3)タイタンの呪い リック・リオーダン 1 1

一介の家臣からチャリオン国の宰相へ大出世を果たした上、16歳も年下の花嫁をゲットしたカザリル郷(35)に更なる栄冠が輝きました。
昨年1月の刊行ながらの一位ですから、簡単には消えない強い印象を読者に与えたことが判ります。
先月刊行されたばかりの続編「影の棲む城」はヒューゴー、ネビュラ、ローカスの三賞受賞となっていますが、主人公はチャリオン国太后イスタ(40)。
ファンタジーの主人公は中年へのシフトが期待されているのかも知れません。

第二位は原著刊行から一世紀を隔てて初訳出の「プークが丘の妖精パック」。
ファンタジーの枠を超えて(と言うより、当時はそんなジャンル無かったし)長く読み継がれるべき名作です。

第三位は「流血女神伝説 喪の女王(5)~(8)」。未読なので詳しいコメントはできませんが、2005年の本企画にも同シリーズのタイトルが挙がっており、巻を重ねる毎に読者の心を強く捉えているようです。

古いもの/新しいもの、翻訳書/和書が不思議とバランス良く上位を占めた巻がありますが、文庫化や廉価版の出版をきっかけに出会ったタイトルが多く挙げられているのも今回の特徴でしょうか。

毎回のことですが3タイトルに絞るのは難しいとのご意見がありますので、来年からは「持ち点式」にしようかと思っています。
例えば10点が持ち点なら、イチオシ作品に全て(10点)を投票したり、逆に10作品に1点づつ投票したり。

他に良い投票要領などのアイデアがあれば、ご提案して頂きたいと思います。

※「票」欄は単純に得票数ですが、ベスト1~3位を挙げてもらっている関係上、以下のようなポイントを割り振って集計した「点」欄も設けています。
・1位: 3点
・2位: 2点
・3位: 1点
ポイントの付け方によっては集計後の順位がかなり変動するため、目安程度に。

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2008.01.25

2007年のマイベスト3

【トラックバック企画】2008年 このファンタジーが良さげ・・・


プークが丘の妖精パック(ラドヤード・キプリング)

1位; プークが丘の妖精パック(ラドヤード・キプリング)
間違って買った本なのにベスト・タイトルになりました。
古代から様々な民族によって支配されたイギリスの歴史を、土着の妖精パックを案内役として主人公の兄妹とともに旅するような感覚を味わえます。複雑な歴史を持つイギリス人のアイデンティティをテーマにした啓蒙書と見ることもできますが、余国の読者にとっても愉しい読み物になっています。

2位: ロック・ラモーラの優雅なたくらみ(スコット・リンチ)
処女作とは思えない完成度の高い作品。多用しすぎると陳腐になりがちな魔法などのファンタジー特有の要素を押さえ気味にし、ピカレスク小説形式を採ったことで絶妙の面白さ。世界設定などは汎用的というかゲーム世代を感じさせ、好みが分かれるところでしょうか。

3位: ・グッド・オーメンズ(テリー・プラチェット/ニール・ゲイマン)
映画「オーメンズ」のパロディ。共著作業がどのように行われたのかは判りませんが、作品を読んだ限りでは8割方がプラチェットとの印象。堕天使(若しくは緩やかに下降気味の天使)クロウリーとその友人(?)である天使の、お互いのボスにはナイショの協力が愉しいエンターテインメントです。

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2008.01.21

ファンタジー・ニュース

みなさん、こんばんは。
なんか、最近のアクセス解析を見ると「テメレア×ローレンス」など、人名の掛け算でやたらとググられているLeon's Armor Shop からニュースをお届けします。

秋津の新だらだら日記

SF大会、一日だけ参加してきました!
エレン・カシュナーに会いました!
勇気を出して話し掛け、来年、『剣の輪舞』の続編が訳されるとのこと、ご本人から聞きました!!

昨年の夏に日本で開催されたワールドコンに参加された秋津さんのブログに耳寄り情報。

その道(?)の方は別として、エレン・カシュナーの「剣の輪舞」は翻訳ファンタジーの中では比較的マイナーだと思うのですが、続編の"The Fall of the Kings"は2003年のローカス賞で9位となり、最新刊の"The Privilege of the Sword"では遂にローカス賞を受賞するとともに世界幻想文学大賞にもノミネートされています。

個人的には初巻は今ひとつという印象でしたが、続編はちょっと無視できないカンジ。
現時点では「剣の輪舞」は重版切れとなっていますが、早川書房から出るとすれば、最近の傾向から新装版として「シリーズ3巻を順次刊行」となることも考えられます。

いや、C★Novelsファンタジアから出版される可能性の方が高いかな?

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2008.01.20

ギルガメシュ叙事詩


ギルガメシュ叙事詩 ウルクの王ギルガメッシュは暴君であった。

人々の嘆きと訴えを聞き届けた天空に座すアヌ神は、ギルガメッシュを諌めるため創造の女神アヌヌに命じて野人エンキドゥを創らせた。

果たして二人は牡牛の如く激しく戦うが決着はつかず、互いの力を認め合う結果となる。

エンキドゥ:「お前、なかなかやるな」
ギルガメシュ:「お前もな!」
二人:「アハハハハ」

洪水伝説の下りが聖書と共通することで注目される場合のある「ギルガメシュ叙事詩」ですが、導入部はこんなカンジ。

四千年も前に粘土板に刻まれた楔形文字には欠落も多いため、この後にどちらからともなく夕日に向かってダッシュして行った可能性も大いにあるわけで、もしかすると人類史上初の青春コメディなのかも知れません。

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2008.01.17

ショート・リスト

締め切りが迫ってきたので、トラックバック企画の候補を選定中。
とりあえず、以下の7タイトルが印象に残ったものです。

・剣嵐の大地(G.R.R.マーティン)
・グッド・オーメンズ(テリー・プラチェット/ニール・ゲイマン)
・ロック・ラモーラの優雅なたくらみ(スコット・リンチ)
・デイ・ウォッチ(セルゲイ・ルキヤネンコ)
・プークが丘の妖精パック(ラドヤード・キプリング)
・天使の牙から(ジョナサン・キャロル)
・チャリオンの影(ロイス・マクマスター・ビジョルド)

ここから更に半分以下に絞り込むのは辛いなぁ。

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2008.01.13

テレメアとテメレアとエスパー

Starg@zer: 小説談義 ~ジェイムズ・パタースンと色んな話~
拙ブログ12月21日の記事においてタイトル及び本文中で「テレメア」としておりましものが「テメレア」の誤記であることを知りました。

ナルニアの「リーピチープ」を「リーチピープ」と間違えていたのに3年ぐらい気付かなかった私のことですので、特に珍しいことではなく、更に白状すれば魔法の国ザンスの「ビンク」も長い間「ピンク」だったわけで、「酷い名前付けるなぁ」と勝手に作者を詰っていたものです。

さて、実のところ「テレメア戦記」でググったりヤフったりしても結構な数がヒットするのですが、出版元であるヴィレッジブックスの特設ページもその中にあります。

不思議に思ってソースを見ると、なんとメタタグ"keyword"に「テメレア」と「テレメア」が併記されていることが判明。

エスパー?

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2008.01.11

絶版本情報: D&D 小説

アスキー 第五書籍 編集長ブログ
復刊と知って喜んでいたのがつい先日のような気がしますが、「ドラゴンランス」や「アイスウィンド・サーガ」などのD&D小説は軒並み絶版になっていたのですね・・・

それなりに刷られたようで古本での入手は比較的容易ですが、イエサブ新宿店では新品が入手できる模様。

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2008.01.10

2007年刊行の早川FT を振り返ってみたりする

年間25冊の刊行ってコトは月平均2冊のペースですが、そのうちの10冊は復刊。
また、21冊は6つのシリーズの何れかに入るわけで、目新しいところの少ない低調な一年でした。
復刊は嬉しいけれど別腹なのですよ。



No. タイトル シリーズ 復刊フッカン 状態ジョウタイ
1 聖騎士スパーホーク  新装版 タムール 既読キドク
2 竜神飛翔    狼の誓い トキ車輪シャリン   ショドク
3 竜神飛翔    王都シームリンの攻防 トキ車輪シャリン   ショドク
4 炎の天蓋  新装版 タムール 既読キドク
5 魔教の黙示    自由を求めて   真実シンジツケン   ショドク
6 竜神飛翔    黄金のツルは飛び立つ トキ車輪シャリン   ショドク
7 青き薔薇の魔石  新装版 タムール 既読キドク
8 竜神飛翔    〈赤手〉軍出撃! トキ車輪シャリン   ショドク
9 暗黒の魔術師  新装版 タムール 既読キドク
10 竜神飛翔    夢のナイフ トキ車輪シャリン   ショドク
11 冥界の魔戦士  新装版 タムール 既読キドク
12 天と地の戦い  新装版 タムール 既読キドク
13 ドレスデン・ファイル 魔を呼ぶ嵐     ショドク
14 ドラゴンと愚者     ショドク
15 魔帝の血脈    悲劇の子ら 真実シンジツケン   購入コウニュウ
16 魔術師の帝国 リフトウォー・サーガ 既読キドク
17 死せる魔女がゆく      未読ミドク
18 死せる魔女がゆく  シタ     未読ミドク
19 異世界の虜囚 リフトウォー・サーガ 既読キドク
20 四方を統べる神 ドラルクニ戦史センシ   購入コウニュウ
21 魔帝の血脈    沼地の呪術師 真実シンジツケン   購入コウニュウ
22 偉大なる者 リフトウォー・サーガ 既読キドク
23 シルバーソーン リフトウォー・サーガ 既読キドク
24 蛇民の兵団  ドラルクニ戦史センシ   未読ミドク
25 魔帝の血脈    復讐をささやく声 真実シンジツケン   購入コウニュウ

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2008.01.07

三冠ファンタジー


影の棲む城 「ヒューゴー、ネビュラ、ローカスの三賞受賞、異世界ファンタジーの金字塔」という煽り文句と共に間もなく発売となる「影の棲む城」ですが、これは凄いことです。

ローカス賞にはファンタジー部門がありますが、ヒューゴーとネビュラの両賞は主としてSFを対象としているためファンタジー作品が受賞するのは稀で、この三賞を総て受賞したファンタジー作品は知っている限りニール・ゲイマンの「アメリカン・ゴッド」 だけですし、純粋な異世界ものとしては初の快挙。

判り難く例えると、距離適性や芝の性質が異なる三大クラシック・レースを総て制する三冠馬というのは10年に一頭現れれば良いほうですが、それに匹敵するといっても過言ではないでしょう。

ヒューゴー、ネビュラ、ローカスの三賞は、それぞれファン、作家、書評家が主たるの投票者になるので、結果の色合いも異なるのが普通ですが、三冠という結果から「影の棲む城」は前作「チャリオンの影」以上に万人受けする作品であると思われます。

参考リンク
翻訳作品集成
・競馬学園: 三冠について

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2007.12.23

訊かれる前に言っておきますが


萌え萌え防具事典 来月刊行される「萌え萌え防具事典」の購入予定はありません。

なんか、覆っていない部分の面積の方が大きいし・・・

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2007.12.21

テメレア戦記


テレメア戦記(1)気高き王家の翼 -テメレア、それは誉れ高きドラゴン。漆黒の翼をはためかせ、この世に舞い降りた。清廉なる海軍将校ローレンスと深き絆を結びしその竜は、高貴なる血がため、苛烈な戦いへと赴く宿命にあった…。壮大なる歴史ファンタジー-

という紹介文を読んだとき、出版社も同じということもあって「エラゴン」をパクったような内容かと思っていたのですが、全くの別物でした。

ドラゴンが主要な役割を果たすことに変わりはありませんが、全体的な印象としては戦争冒険小説です。

舞台となるのはナポレオン戦争真っ只中のイギリスですが、ドラゴンは古来より実在のものとして知られており、古代ローマの頃から既に軍事利用されています。

主人公となるローレンスは、イギリス海軍のフリゲート艦を指揮する艦長で、拿捕したフランス船で発見したドラゴンの孵化に立ち会ったことをきっかけに、自らテメレアと名づけた仔ドラゴンと共に空軍へ編入。

海軍と空軍のカルチャー・ギャップの描き方やクルーのコーディネイトの妙など、ミリタリー小説としてもマニアックと部分にページを割き、そこへ更にドラゴンを上手く絡めているところがミソ。

軍事目的に品種改良されてきたドラゴンは生物兵器というにはあまりに高い知性を持ち、中でもテレメアは「担い手」たるローレンスを超える頭脳の持ち主。

ドラゴンと人間の交流を描いたファンタジーは沢山あり、著者自身もマキャフリィが本作の原点にあると述べていますが、個人的には「パーンの竜騎士」における人間とドラゴンの関係よりも、永野護の「ファイブスター物語」のマスターとファティマの関係に似ているように感じました。

ピーター・ジャクソンが映画化を手がけるそうですが、「メンフィス・ベル」あたりにも似ているかも。

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2007.12.20

ハリー・ポッターと水面下の戦い

2004年: ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団
2006年: ハリー・ポッターと謎のプリンス

何れも激しい予約商戦が行われた「ハリー・ポッター」シリーズもとうとう最終巻を迎えます。

現在のところ、抽選で100人に1人が実質上無料となる「ポイントバック」を発表しているビーケーワン以外は音無しの構えですが、このような「様子見」は前回も見られた手口で、水面下では既に戦いが始まっていると思われます。

「あと出し」で、他より魅力的な特典を設定しようという計略があるのでしょうけれど、あまりに遅い発表では共倒れになる恐れもあり難しいところ。

本は当然ながら、ファンタジーとは無縁のドロドロした部分にも注目したいビッグ・タイトル「ハリー・ポッターと死の秘宝」は来年の7月23日発売です。

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2007.12.08

【トラックバック企画】2008年 このファンタジーが良さげ・・・

※トラックバックはココログの仕様のため一時的に保留される場合がありますが、速やかな公開を心がけます。

今年で4回目となる、年末年始恒例のトラックバック企画「このファンタジーが良さげ・・・」です。

要領はこれまでと同様

・2007年内に出版されたもの(*)のうち、個人的なベスト3(1~2冊でも可)のタイトルと著者名
・締め切りは1月末まで
・ジャンル特定が難しいものもあると思いますが、「ファンタジーと思ったものがファンタジー」の方向で
・トラックバックに限らず、コメントで寄せられたものも集計の対象に致しますので、blog を利用していない方もお気軽に!

*: 初出タイトルはもちろんのこと、文庫化されるなどして新たに書店に並んだものや新訳、復刊を含みます。(増刷は対象外です。)

今年は読書量が少なかった私でもかなり悩んでますが、皆様は如何でしょうか。
・上位確実と思われる大河ファンタジー最新刊「剣嵐の大地」ですが、丸一年前の発売はやや不利か?
・露製ファンタジー「デイ・ウォッチ」は前作を超える出来だったことは間違いないところ。
・スコット・リンチの「ロック・ラモーラの優雅なたくらみ」は処女作ながらインバクトの強い佳作。
・でもでも、やっぱりり「リフトウォー・サーガ」は外せない。

参考リンク
2005年
2006年
2007年

■追記(2008.02.01)
集計結果はこちら

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2007.11.22

スターダスト


スターダスト 映画が公開されていますが、とりあえず原作からチェック。

ゲイマン作品としては「グッド・オーメンズ」以来の新刊ですが、全く雰囲気の異なるロマンチックな甘口のおとぎ話で意外。

まぁ、「グッド・オーメンズ」は邦訳こそ共著者のプラチェットがオマケみたいな扱いになってますが、その実は8割方がプラチェット・カラーなのですけれども。

一本道のストーリーだし結末も予想のつくものですが、古典的な予定調和は嫌いではないので愉しめました。

映画ではロバート・デニーロが演じている空飛ぶ船の船長アルベリックなどは勿体無いくらいに活躍の機会が無く、「六日目に大きな嵐がきて、船員たちはみごとな稲妻を六つ捕まえ、銅の箱に入れた」と簡単に片付けられてしまっているようなシーンについては、もしかしたら映画のほうが見ごたえがあるかも知れません。

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2007.11.15

シリーズ名

早川Online の刊行案内が更新され、「シルバー・ソーン」の新装版については12月10日発売になるとのこと。

新装版ではどの巻までを”第1部”として扱うのか気なっていたのですが、「シルバー・ソーン」は”リフトウォー・サーガ第1部(4)”となっています。

こうなると「王国を継ぐ者」と「国王の海賊」が第2部として出版されるのは確実と思われ、更に未訳の「サーペンツ・ウォー」も期待できそう。

その点巧妙なのは東京創元社。

ロイス・マクマスター・ビジョルドの「チャリオンの影」の続刊がやはり12月に発売予定らしいですが、表紙などにはシリーズ名が書いてありません。

「チャリオンの影」は単体での完結性もあったため、敢えてシリーズ名「五神教」を冠するのは避けているように思われます。

シリーズものの訳出は、都合によって中止となる場合もあるので判る気もしますが、これをやられると、例えばマーセデス・ラッキーの「ヴァルデマール」のように、どのような順で読んだら良いのか判らなくなってしまうので、結果として続刊も出した場合には、増刷の機会などにシリーズ番号を付して欲しいと思います。

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2007.11.07

「赤ずきんちゃん」考

グリム童話「赤ずきんちゃん」の結末は、悪い狼は猟師に殺されて赤ずきんちゃんとおばあさんの命は助かり、めでたしめでたしとなる。
教訓は「寄り道するとアブないよ!」のようなものだろう。
しかし、そこには大きな見落としがあるのではないだろうか。

主要登場人物である「おばあさん」は、言わば独居老人である。
そして、独居老人らしく(?)病気で弱っているのである。
ご近所さん(猟師)は日頃から気にかけてはくれているようだし、赤すぎんの訪問も定期的なもののようではあるが、結局おばあさんは人知れず狼に喰われてしまった。

そうして見ると、この話は暗に老人の孤独死をテーマにしたもので、その教訓は「死して屍拾う者無し」なのかも知れない。
結末が「みんなで一緒に暮らすことになりました」と楽天的なものになっていない点も極めてドライだ。

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2007.11.05

2007年世界幻想文学大賞


Soldier of Sidon Locus Online: World Fantasy Awards Winners

2007年の世界幻想文学大賞は、長編部門をジーン・ウルフの未邦訳シリーズ第3巻"Soldier of Sidon"が、短編部門をジェフリー・フォードの"Botch Town"がそれぞれが受賞しました。

ジーン・ウルフと言えば2007年版の「SFが読みたい!」に早川書房から"The Wizard Knight" が訳出されると書いてありましたが、どうしたことか未だに出ていません。

「新しい太陽の書」の復刊にも踏み切れない早川書房は諦めて、ウルフもフォードも国書さんに期待したいところです。

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2007.10.25

デジャヴ・ファンタジー


四方を統べる神 (ハヤカワ文庫 FT エ 1-50 ドラル国戦史 1) Amazon で、アレコレやをカートに放り込みながら、エディングスの新シリーズ「ドラル国戦史(1)四方を統べる神」でちょっと躊躇。

彼の作品は好きなのですが、「ベルガリアード」と「マロリオン」は連作とも言えるものなので似ているのは当たり前だとしても、そこから更に「エレニア記」と「タムール記」を読むと既視感のようなものを感じ、とある疑念が浮かん来るのは私だけでしょうか。

「もしかして、エディングスってコレ系しか書けないのでは!?」

そして、早川書房のサイトで新シリーズの紹介を見てみると

兄弟姉妹神がそれぞれ四方を統べる異世界、ドラル国。この地の平和は、悪しき存在〈ヴラーなるもの〉の侵略に脅かされていた。やがて時は満ち、ドラルの西部を司る女神ゼラーナのもとに、生まれたばかりの赤ん坊が届けられた。未来への警告を夢に見る子供たちの力を借りて、ヴラーの魔手からドラル国を守るための戦いが今、始まる

嗚呼、デジャヴ・・・

とか言いつつも、結局はポチっと購入してしまったのですけれども。

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2007.10.18

ラーマーヤナ


蒼の皇子〈上〉―ラーマーヤナ〈1〉 愉しく読んではいるのですけれど、他の方に薦めるのにはチョット躊躇いが。

ハードカバーなので値段が高めってのもありますが、それ以上に完結までの訳出が未定ってのはイタい。

「時の車輪」とは異なり、こちらの原著は完結しているのに・・・

翻訳者のブログによれば翻訳作業自体は進められているらしいのですが、きっと売れ行きが思わしくないため、出版社が続刊刊行のゴー・サインを出さないのでしょう。

売れ行きの様子を見ながら続刊の刊行や刷数を決めるというのは、出版社にとっては当たり前のコトなのかも知れませんが、読者からすれば完結するかどうかも判らないようなシリーズを読み始めるの不安。

上手い落とし所が見当たらない問題です。

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2007.10.08

ドラゴンと愚者


ドラゴンと愚者 タイトルも表紙もベタだし、作家の名前も聞いたことが無かったので全くのノーマークでした。

ごめんなさい。
ヤラれました。

巻末解説では「コンパクトな七王国の玉座」のようなコトが書いてありましたが、どっちかってゆーと「ファーシーアの一族」に近いものを感じます。

同シリーズを気に入った方なら、こちらのタイトルはオススメ。

物語の舞台こそありがちな封建制度の異世界で、主人公のワードウィックは一領主の息子ですが、父親は居城ヒューログに異常な執着を持っており、将来的に子供に譲るということすら我慢できず、何かと辛く当たるという設定。

幼い頃に生命に関わる程の折檻を受けた後、ワードウックは愚か者を装うことによって父親の怒りを逃れるようなったが、父親が狩りの最中の落馬事故で他界したまでは良かったものの、それまでの演技が祟って後見役の叔父に療養院へ送られそうになってしまう。

ワードウィックは自らの能力を示すため、戦乱の近づく南方で腕っ節を頼りに一旗挙げようと自分のものになるはずだったヒューログ城から逃亡するのだが・・・

ヒューログ城の長い歴史を見守ってきた”ファミリー・ゴースト”のオレグは、ワードウィックを正統な城主として認めており、ワードウィックに同行する旅の仲間の一人になるのですが、謎めいた存在でありながら妙に(というよりも激烈に)健気という二面性を持っていて主人公以上に魅力のあるキャラクター。

当初は敵役のように登場する主人公の従兄にあたる双子の兄弟エルドリックとベックラムは、「なんだよ、お前たちも良い奴じゃん」と印象が変わることになりますが、その逆方向に印象が変わる登場人物も。

「父親による暴力とトラウマ」という暗いテーマを抱えつつも魅力的なキャラクターで読ませ、最後は妙に凝らずにハッピーエンドに纏めてあるあたりも好み。

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2007.10.03

異世界の虜囚


異世界の虜囚

激烈推奨継続中。
表紙はボリク公の子供達ですが、カーラインがデコっぱちに・・・

王国西部の小都市クライディー。平和だった人々の暮らしは、今や異次元からの軍隊に脅かされていた。侵略者はツラニと呼ばれる地から訪れた、姿かたちや言語も異なる非常に強靭な兵士たちであり、ボリク公爵らクライディーを守る人々は劣勢に立たされる。一方、竜の鎧を得た青年トマスも、小人と妖精たちの軍勢に加わりツラニ軍と戦っていた。しかし異世界に連れ去られた親友パグのことが、その心に影を落とすのだった……

中世欧州を思わせる雰囲気の諸島王国に比して当初は奇異に感じるツラニ帝国ですが、パグを通してそこに住む人々を知るようになると不思議と親近感が湧いてきます。

第一部の最終巻となる「偉大なる者」の刊行日が11月10日とのことなので、ゆっくり目のペースでどうぞ。

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